※本動画コンテンツは、2022年7月1日(金)に配信したJBpress/Japan Innovation Review主催「第5回 Marketing&Sales Innovation Forum」の特別講演1「変わり続ける時代に、10年後も変わらず価値あるスキルを磨く」のアーカイブ配信です。

 変化の激しい時代、すぐに廃れてしまうスキルがある一方で、昔から変わらないスキルがあります。「相手の求めるものを理解し、つくり、伝える」というマーケティングの本質は、まさにその典型といえるでしょう。

 この講演では、マーケティングを大きく、「市場の定義」「価値の定義」「価値の創造」「価値の伝達」の4つのプロセスに分けて考えています。「市場の定義」では、市場の大きさや成長性、ライバルの存在、さらには自社の能力との親和性を測り、既存事業との相乗効果を見極めていきます。

「価値の定義」では、機能的な価値」と「情緒的な価値」を一覧して顧客が求めるものを明らかにし、次のステップ「価値の創造」で創り出す価値の設計図を描いておきます。ここでは、時として顧客自身も意識・言語化できていない価値を掘り下げることが重要です。また「価値の伝達」では、そうして創り出した価値を、広告宣伝を通じて顧客に伝えます。そのためには、ただ商品のメリットを連呼するのではなく、「心を動かす」工夫が必要です。

 技術やメディアのトレンドが数ヶ月単位で移り変わる現代でも、こうしたマーケティングの本質は変わりません。それを日々意識し常に顧客からスタートして価値を掘り下げることで、5年後、10年後も価値を失わないスキルが自社の、そして個人の中に育っていくのです。

 外資系企業を中心に、長らく事業会社でマーケティングの仕事に携わってきたソフトバンク 新規事業開発本部 新規事業開発統括部 統括部長の井上大輔氏が、10年後も価値を失わないスキルの磨き方を伝授します。