中国OPPOやオナー、モトローラ、折り畳み式に注力
折り畳み式端末も勢いがあるセグメントだという。その23年における世界出荷台数は前年比50%増で推移するとIDCはみている。
米CNBCによると、折り畳み式スマホは19年に韓国サムスン電子が同社初の製品を市場投入し、このカテゴリーが生まれた。また、シンガポールに本部を置く調査会社カナリスによると、22年の折り畳み式スマホ出荷台数に占めるサムスン製品の割合は80%だった。
こうした中、23年は折り畳み式スマホが活況を呈す年になるといわれている。23年2月には中国のスマホブランドであるOPPO(オッポ)とオナーが自社の折り畳み式端末を発表した。CNBCによると、中国レノボ・グループの楊元慶CEO(最高経営責任者)は先ごろ、傘下のモトローラから折り畳みスマホ「razr(レーザー)」の最新モデルを年内に発売すると明らかにした。
狙いは高価格端末市場への進出
各社がこのカテゴリーの製品に力を入れるのは、現在アップルとサムスンが先行しているハイエンドスマホの市場に進出したいからだという。カナリスによると、スマホの世界出荷台数に占める、価格が800ドル(約10万9000円)以上の製品の比率は、20年時点の11%から22年は18%に上昇した。
また、米ウォールス・トリート・ジャーナルによると、800ドル以上のスマホの世界出荷台数に占めるアップルのシェアは、18年の65%から22年は76%に上昇した。この価格帯におけるサムスンのシェアは27%から17%に低下した。