2022年は電気自動車(EV)の世界販売台数が大幅に伸び、初めて自動車販売全体の10%に達した。米ウォール・ストリート・ジャーナルが調査会社のデータを基に1月16日に報じた。
バッテリー式EV68%増
英調査会社LMCオートモーティブとスウェーデンの調査会社EVボリュームズによると、BEV(Battery Electric Vehicle)と呼ばれるバッテリー式EVの販売台数は約780万台で、前年から68%増加した。
米国におけるEVは依然として自動車販売全体のわずか一部を占めるに過ぎない。だが、欧州と中国では大きくシェアを伸ばしている。このテクノロジーが普及するに従い、EVの自動車市場に及ぼす影響が高まっていくとウォール・ストリート・ジャーナルは伝えている。EV販売の急増は、経済不安やインフレ、生産混乱に見舞われた自動車市場全体とは対照的だという。
シェアは欧州11%、中国19%
LMCオートモーティブによれば、22年におけるBEVの自動車販売に占める比率は、欧州で11%、中国で19%だった。EVボリュームズによれば、プラグインハイブリッド車(PHEV)を含めた場合、欧州でのEVシェアは20.3%になる。
ドイツ自動車工業会(VDA)によると、欧州最大の自動車市場である同国では、22年に新車生産台数の25%をEVが占めた。同年12月にドイツ国内で販売されたEV台数は、内燃エンジン車を上回った。