※本動画コンテンツは、2022年10月24日(月)に配信したJBpress/JDIR主催「第3回経営企画イノベーション」の特別講演「ヤマハ発動機の成長戦略~新規事業の創出を通じたトランスフォーメーション~」のアーカイブ配信です。
ヤマハ発動機は2024年までの中期経営計画の中で、ランドモビリティ事業、マリン事業のコア事業に並ぶ新規事業の創出を目指し、その売上高目標を300億円としています。すでに成長事業も多く、医療・健康分野でのロボティクス活用などが進行中です。
同社の新規事業開発をけん引してきた青田元氏は、新規事業を進める上では、担当者と経営層で未来地図を共有することが非常に重要だと説きます。そのために有効な「俯瞰視点分析フレームワーク」は、ビジネスモデル、外的環境、推進体制の3つで構成されます。このうち推進体制は検討時に 見落とされがちですが、非常に重要なポイントになってきます。
同社の過去の失敗事例として 、推進体制の検討にて 、初期に外部人材の大量雇用や、研究所の設立を実行し、その結果、固定費が膨らみ、景気変動に耐えられず撤退したケース、 また、ビジネスモデルや外的環境は整っていたのに、出資管掌となる担当部門が存在せず立ち消えた投資案件等がありました 。一方、成功した医療分野事業では、過去の反省を生かし、小さな推進体制で始めて、大きく事業を成長させることができました。
青田氏は、こうした過去の事例を分析した上で、推進体制の重要さを改めて強調します。また推進体制の構築に当たっては、経営陣に戦略のオプション案と、その優先順位の判断基準を提示した上で、十分に対話を重ねること。また、予期せぬ事態へ対応するフレキシビリティを持つべきだと、青田氏は成功のポイントを語ります。
本動画ではヤマハ発動機技術・研究本部NV・技術戦略統括部統括部長の青田元氏が、豊富な経験と考察をもとに、新規事業推進の要諦を語ります。