人づくり改革

【モノづくりトレーナー育成】
現在は、取引先やコンサルタントの外部の力を借りて改善を推進しているが、自らの力による改善の推進だけではなく、改善ができる人を育成できるような人材を育てるべく活動を行っている。

【次期経営幹部育成】
現在の管理職と有望なリーダー層に対して、現在の仕事を首尾よくこなすだけではなく、会社の将来がどうあるべきか、それに向かって何をすべきかを考えることができるよう、合宿研修等を行いモチベーションアップと活性化を図っている。

仕組みづくり改革

【経営管理システム構築】
事業別の収支やKPIを毎月の経営会議でタイムリーに検討できるようシステムを構築した。以前は単純な業績数値を基に行っていたが、きめ細かいメッシュでの業績管理指標だけでなく、先々の見通しや活動計画まで合わせて管理できるようになり、データで経営を見るという視点では飛躍的な向上が図られた。

【情報システム構築】
営業と開発と製造をつなぐ仕組みを現在開発中である。(一部実施済み)これにより、データや情報の一元化が図られ、仕事の手戻りや、ベテラン社員のノウハウに頼った仕事が激減することが期待できる。また工場においてはQRコードを活用して、作業の効率化を図ってきている。

 常に改革を行う体質になるべく、今もA社はいろいろな課題を抱えながら、失敗もしながら、少しずつではあるが着実に前進を続けている。

コンサルタント 松本賢治(まつもと けんじ)

デジタルイノベーション事業本部 シニア・コンサルタント

調達、生産、物流、販売にわたるサプライチェーン全般を対象とし、長年数多くの企業を支援してきた。多様化するものづくり分野における豊富なコンサルティング経験をもとに、現在は「IoT活用イノベーションマップ」、「現場IoT7つ道具」などを開発、製造業のDX推進を支援している。