(写真:ZUMA Press/アフロ)

 米ウォルト・ディズニーが、さまざまなサービスや割引き、特典を組み合わせたメンバーシッププログラムを検討中だと、米ウォール・ストリート・ジャーナルロイター通信などが8月31日報じた。

サブスク型会員プログラムのメリット

 動画配信サービス「Disney+(プラス)」やテーマパーク、観光、旅行などの事業において、サービスに特典を付けたり、限定商品を販売したり、割引きでグッズ販売したりするものだという。

 電子商取引(EC)商品の送料を無料にしたり、傘下のスーパーマーケットチェーン「ホールフーズ・マーケット」で割引販売したり、動画配信サービスを特典として提供したりしている米アマゾン・ドット・コムのサブスクリプション(定額課金)型会員プログラム「Prime(プライム)」に似ていると事情に詳しい関係者は話している。

 ディズニーの一部の幹部は、検討中の同プログラムを社内で「ディズニー・プライム」と呼んでいる。だが、正式名は違うものになると、関係者の1人は話しているという。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、計画はまだ初期段階で、料金や開始時期は現時点で分からない。

 ただ、こうしたサブスク型の会員プログラムは企業にとって大きなメリットがある。サービスや商品の販売を促進できるほか、個々の顧客の消費行動に関するデータが得られ、新たな販売につなげられる。アマゾンのほか、米小売り最大手ウォルマートや米スターバックスなども導入しており、顧客ロイヤルティー(愛着感)を維持するために活用している。