※本動画コンテンツは、2022年3月23日に開催されたJBpress主催「第12回 DXフォーラム」Day2の特別講演Ⅰ「新しい体験価値創造に向けてのDX」を再掲載したものです。

 製品単体の価値提供が中心だったビフォーデジタルでは、企業は売り切り型のバリューチェーンで商品を販売していました。しかし、ポストデジタルの現在は、体験活動全体を通じた価値提供が主流となり、顧客と企業で生涯にわたり価値を共創し合う「循環型バリューチェーン」へと大きく変化しています。

 この変化に対応すべく、資生堂は4つのDX重点方針を掲げています。その1つ、「テイラーメイドなオンリーワン体験の提供」では、顧客がコロナ禍でも満足できる美容体験を追求しました。店舗で肌に触れてもらいながらカウンセリングを受けるという、コロナ以前は当たり前だった販売スタイルを変え、バーチャル上でパーソナライズされたプロのアドバイスを手軽に体験できるサービスを次々とローンチ。また、肌測定のデータを顧客アドバイスに活用するなど、顧客体験価値の向上に向けたDX施策を行ってきました。

 強化したのは、技術やサービスだけではありません。企業のデジタル戦略に命を吹き込むのはまさに社員自身であり、彼らにデジタルの知見を修得してもらうべく、人材育成プログラム「4D Cycle」を採用。詰め込み型の研修ではなく、ビジネスの基礎知識や意識改革までを含めた多彩なカリキュラムを全社員に受講させることで、DXの専門スキルと新たな価値創出マインドを兼ね備えた人材を育成しています。

 本動画では、資生堂ジャパン株式会社Chief Digital Officerのスギモトトシロウ氏が、リアルとバーチャルを融合させた顧客体験の創造と、それを実現するためのデータやデジタル活用で、ポストコロナにおける新たな価値創造を目指す資生堂の取り組みを紹介します。