※本動画コンテンツは、2021年11月11日に開催されたJBpress主催「第4回 ものづくりイノベーションフォーラム」の基調講演「2020年代のデジタルものづくり戦略―大きなSDGで全体最適解を-」の内容を再掲載したものです。

 技術・生産管理、進化経済学を専門とし、長きにわたり、日本のものづくりに理論的かつ実践的提言を行うことでエールを送ってきた、東京大学名誉教授・早稲田大学教授の藤本隆宏氏。本動画では、現在、一般社団法人ものづくり改善ネットワーク代表理事も務める同氏が、自身の研究における複数のキー概念を解説しつつ、2020年代に日本のものづくり企業がとるべき戦略を語ります。

 「基礎編」である前半では、グローバル時代における産業分析方法「CAPアプローチ」を図とともに説明した上で、各国のものづくりが持つ製品の設計思想における強みと、これらを生み出した歴史的背景等を概説。テレビ・自動車などの分野における日本製造業の近年の展開・状況を取り上げながら、生産性向上に不可欠な工場の在り方・良い流れの作り方を、図とともに語ります。

 後半の「応用編」では、「大きなSDG (サステナブル・デジタル・グローバル)」を取り上げ、現代日本のものづくりの全体最適解を解説。地球温暖化対策において自動車業界が目指すべき方向性や、IT分野のものづくりで今後とるべき戦略など、日本企業の商機と方策を具体的に話していきます。

 ハーバード大学ビジネススクールで博士号を取得した同氏が、豊富なスライドやデータをもとに、極めて濃い密度で語った本講演。確固とした理論と豊かな教養に基づくその内容は、わが国でものづくりに携わる全ての人々にとって、一生モノの価値あるものだと言えるでしょう。