コロナ都市封鎖の深圳で生産一部再開
鴻海は3月16日、中国南部の広東省深圳市での生産を一部再開したと明らかにした。同社は3月14日、市当局の新型コロナ感染防止対策に従い、深圳工場の操業を一時停止したと発表した。
ウォール・ストリート・ジャーナルなどによると、鴻海は従業員の住居を工場敷地内に設け、外部との接触を遮断するバブル方式を導入し、当局から工場再開の許可を得た。
EV事業、22年は売上高への貢献なし
鴻海は経営の多角化を狙い電気自動車(EV)分野にも参入している。21年5月に、欧州自動車大手のステランティスと合弁会社を設立した。最近は、米ロサンゼルスを拠点とするEVスタートアップ企業、フィスカーなどとも提携している。
ただ、22年中はEV事業による売上高への目立った貢献はないとしている。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、同社は過去に、27年までに世界市場の約10%にあたる年間300万台の供給を目指していると述べていた。今回の決算では、25年までに年間75万台を目指すと述べた。
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