○ネットフリックス:米国加入者数6590万人で業界トップ

○アマゾンの「Prime Video」:米国加入者数5200万人
  メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)を買収予定

○ウォルト・ディズニーの「Disney+」:米国加入者数3850万人
  傘下にHulu(米国加入者数3970万人)や映画・テレビの21世紀フォックス

○AT&T傘下ワーナーメディア(旧タイムワーナー)の「HBO Max」:米国加入者数2320万人
  傘下にワーナー・ブラザース
  ※22年半ばにディスカバリーと経営統合し「discovery+」も傘下に

○コムキャスト(米CATV最大手)傘下NBCユニバーサルの「Peacock」
  傘下にユニバーサル・ピクチャーズ

○バイアコムCBSの「Paramount+」
  傘下にパラマウント・ピクチャーズ

制作コストの上昇重荷も、続々作品投入

 業界トップの米ネットフリックスは、先の決算発表で21年10~12月期の営業利益率が8.2%となり、前年同期の14.4%から低下したと明らかにした。要因の1つは制作コストの上昇だという。

 アンテナによると動画配信企業のコンテンツ制作・調達費用は年々上昇している。ネットフリックスの21年におけるオリジナル作品制作費用は、前年比33%増の60億8000万ドル(約7000億円)だった。アマゾンは同2倍超の27億1000万ドル(約3100億円)を、アップルは同78%増の21億5000万ドル(約2500億円)を投じた。

 企業は、作品数の多いサービスほど顧客定着率が高いとみて投資を続けているという。ディズニーのボブ・チャペックCEO(最高経営責任者)は21年11月、アナリストとの電話会議で「作品は顧客エンゲージメントを高め、解約を最小限に抑える効果があり、新しいコンテンツは新しい加入者を呼ぶ」と説明したという。

 (参考・関連記事)「アップル、映画製作に本腰 動画配信テコ入れで | JDIR