前々回前回のコラムでは、人的資本の情報開示に関する近年の動向と、「人的資本の充実」の実践ストーリーを描く際の視点について紹介した。

 今回からは、個別のテーマごとに人的資本の充実に向けた取り組みの方向性や留意点等を解説していきたい。連載第3回となる今回は「タレントマネジメント」について考えていこう。

 タレントマネジメントとは、経営戦略と人材戦略をつなぐかぎとなる概念・方策である。
・自社の競争優位の確立と持続的成長のためには、どのような人材が必要であるか
・そうした人材をいかにして確保するか

がタレントマネジメントのスコープである。

 まさに「人的資本の充実」の施策における中核に位置付けられるものといえよう。本稿では、タレントマネジメントを推進する上で押さえるべきポイントや人的資本の情報開示における考え方、今後の経営環境を踏まえた取り組みの方向性について述べる。