複数CAの同時トレーニングも視野に

 これらのシステムにローカル5Gを使う理由は何か。それはセンサーやカメラからのデータをサーバーに転送する「アップロード」速度を重視したからだ。通信大手が展開中の5Gサービスは端末への「ダウンロード」速度を重視しており、今回の利用用途には適さなかった。

 さらに「センサーを装着した複数のCAが同時にトレーニングを実施できる可能性」(永留担当部長)も考慮した。これまでのトレーニング方法では、トレーニングを受けるCAに対して指導を行う教官も確保しなければならないので、一度に大勢のトレーニングを行うことが難しかった。複数人が並行してトレーニングを受けられるようにするためにも、ローカル5Gの仕様と通信速度が適していた。

 将来的には、収集したデータをAI(人工知能)で解析し、異なる種類のトレーニング間での相関を調べることも考えている。例えば、ギャレーの安全確認作業の成績と機内サービスの成績に相関がみられれば、ギャレーの成績からCAを複数のタイプを分類し、タイプごとに機内サービスのトレーニング内容を調整するパーソナライズ化ができる。これにより、トレーニングを有効に、しかも効率よく実施できると期待できる。