停電予測データを受けエネファームが事前準備

LPWAで気象データと連動し、停電前に発電を開始

栗原 雅/2021.2.22

いいね ツイートする

 信号を受信したエネファームは、停電に備えて自動で起動し(停止中の場合)、発電を開始する。このため停電発生時にも途切れることなく電気を利用できる。停電すると通常はエネファーム自体の運転が停止してしまう。「停電してからだと、ポータブル電源など外部電源を利用してエネファームを起動する必要がある」(パナソニック アプライアンス社スマートエネルギーシステム事業部燃料電池企画部の浦田隆行部長)ため、起動に手間がかかったり、起動できなくなってしまったりするのだ。

パナソニック アプライアンス社スマートエネルギーシステム事業部燃料電池企画部の浦田隆行部長

 また、「多くの場合、1週間ほどで停電が解消する」(浦田部長)ことから、「停電そなえ発電」により運転を開始したエネファームは、最長8日間連続して発電し、夜間を含めて電力を供給し続ける。

天気予報を基に日々の運転計画を自ら立案

 もうひとつの新機能は、太陽光発電システムとエネファームを併設している家庭を対象にした「おてんき連動」である。天気予報に基づき、エネファームが電力消費の経済性を考慮して日々の運転計画を自動で立案する。

 この機能は、全国を1キロメートル四方のメッシュに区切ったウェザーニューズの「1kmメッシュ天気予報」を用いる。前日午後6時に出された1kmメッシュ天気予報を、午前4時にエネファームで受信して当日の運転計画を立案する。

 当日の天気予報が雨や曇りなど太陽光発電の出力が期待できないときは、エネファームを朝から稼働させる。反対に、太陽光発電の出力が期待できる晴天の場合、日中は稼働せず太陽光発電の電力を自家消費する。きめ細かい1kmメッシュ天気予報を活用することで、「家庭ごとに(適した計画で)エネファームを動かせるようになる」(浦田部長)。

 このほか、LPWAでクラウドサーバーと接続することでメンテナンス性を高めている。稼働状況をリアルタイムで把握するので、発電時間に応じたタイミングで定期点検が行えるほか、障害時の遠隔メンテナンスもできる。