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台湾デジタル担当大臣 オードリー・タンさんが語る未来

JBpress/2020.11.2

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オードリー・タン(唐鳳) 台湾デジタル担当大臣
1981年4月生まれ。独学でプログラミングを学び、14歳で中学を中退。19歳の時にシリコンバレーでソフトウェア会社を起業。2014年に学生が台湾立法院議場を占拠した「ひまわり学生運動」のネット中継に携わる。2016年10月に35歳で台湾デジタル担当大臣に就任。台湾史上最年少の大臣となった。

台湾史上最年少で大臣に抜擢されたオードリー・タンさん。デジタル担当大臣として、シビルテクノロジーを活用したオープンで透明性の高い手法を駆使し、政治の世界に革新をもたらしています。Fast、Fair、Funの3つのキーワードのもとに、オープンな手法で集めた集合知を活かすことが、新しいコミュニティー創造につながると指摘します。

※本コンテンツは、「柏の葉イノベーションフェス2020」と連動、柏の葉を中心に日々、最先端のテクノロジーを開発する企業・研究者を紹介するものです。
日本の未来の姿が分かるオンラインイベント「柏の葉イノベーションフェス」サイトはこちら

なぜオンラインでは迅速な信頼関係が築けるのか知りたかった

 千葉県柏市にある柏の葉キャンパス駅を中心とした柏の葉スマートシティを舞台に開催されているオープンイノベーションフォーラム、「柏の葉イノベーションフェス」。今年は「EMPOWER POSSIBLE.」をテーマに掲げ、初めてオンラインで開催される運びとなりました。モデレーターは医療ジャーナリスト/キャスターの森まどかさんが務めました。

 メインイベントの皮切りとなるオープニングトークには「EMPOWER PEOPLE 市民と共に創るポストコロナ時代の新しい社会のカタチ。」をテーマに、台湾からオードリー・タンさんが登場。タンさんは台湾史上最年少の35歳という若さでデジタル担当大臣に抜擢された方です。今般のコロナウイルス・パンデミック下の状況で、「Eマスク」システムの構築を先導して短時間で実現。このシステムが感染拡大を押さえ込むことに寄与したことで、世界から注目を浴びている政治家です。

 天才プログラマーとして知られているタンさんは、プログラミングを始めたきっかけを、なぜ多くの人がオンライン上ではSwift Trust(迅速な信頼関係)を築くのか、そこに興味を持ったからだと説明します。

「対面で信頼を共有するまでには時間がかかるのに、オンラインでは、ハッシュタグだけで多くの人たちを動かすことができます。そして、いろいろな価値を共有できます。このことにすごく興味を持ったのですが、大学教育という学びの中にはその答えはありませんでした。世界中のいろいろな研究員の方から、コードを書きながらインタラクティブな環境の中で学ぶことができました。そして、最終的に、Fast、Fair、Funという3つの言葉が大事だと分かりました。早くて、公正で、楽しい、ということですね」