優れた技術を社会実装、全人類的課題の解決を目指す

東京大学エッジキャピタルパートナーズが人と技術をつなぐ

JBpress/2020.10.30

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株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)代表取締役社長・マネージングパートナー 郷治 友孝さん。世界・人類の課題解決が投資の目的だと語ってくれました

※本コンテンツは、「柏の葉イノベーションフェス2020」と連動、柏の葉を中心に日々、最先端のテクノロジーを開発する企業・研究者を紹介するものです。
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東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)は、その名前が示す通り、東京大学から承認されているベンチャーキャピタルです。しかし、同社が対象としているのは東京大学の技術だけではありません。全国の大学や研究機関、企業と築いてきた関係をもとに、優れた技術を持っている研究者や起業家を、事業ごとに連携するというアプローチをとります。「グローバルな市場を視野に、全人類的な課題を解決する」という投資哲学のもと、資本だけではなく、人と知識も投入して、優れた技術を社会に実装するための事業化を推進しています。

サイエンスとテクノロジーを軸に投資

 ベンチャーキャピタルは、金融機関系、独立系、政府系、大学系、地域系、事業会社系などに分類され、それぞれの会社ごとに特色を出していて、投資戦略も異なります。東京大学エッジキャピタルパートナーズ(以下UTECと表記)は、その名前が示す通り、東京大学から承認されているベンチャーキャピタルです。

 代表取締役社長・マネージングパートナーの郷治 友孝さんは同社の特色を、「サイエンスとテクノロジーを軸にしていて、特にサイエンスにこだわっていること。そして、資本だけではなく、人を入れ、ナレッジ(英知)を入れ、さらにはそれを還流させること」だと説明します。

 投資先として有望な技術を探すとき、東京大学内の発明届の閲覧や、東京大学の発明のライセンスをしている東京大学TLOとの密接なやりとりを通じて、早い段階で技術シーズの情報を得られることは同社の強みです。しかし、UTECは東京大学の技術だけを対象にしているわけではありません。

「もちろん、東京大学とは一番関係が深いのですが、それだけにとどまらず、UTECは全国の大学や研究機関、企業と関係を築いています。そして、優れたサイエンス・テクノロジーを持っている研究者や起業家を、事業ごとに連携するというアプローチをとります。良い技術というのは、必ずしも1つの大学の中にだけあるわけではないからです」と、郷治さんはその理由を明かしてくれます。

 技術をベースに起業したベンチャービジネスは、せっかく独創的なアイデアや技術があっても、製品をうまく生産できなかったり、品質管理がおろそかになったり、経営が稚拙だったりして、失敗することがあります。UTECでは、そのリスクを最小限にするため、事業を成功させる強力なチームを作り上げることを重視しています。

「事業を強力に推進できる経営陣はとても重要です。それから、実際に現場で製品を作れるとか、オペレーションできるとか、そういう人を、かなり力を入れて紹介しています。実際、UTECは人材紹介業の登録も取っています」