東大発の技術が空間演出や情報伝達を変える

オルガノサーキットの大きく軽いディスプレイの大きな可能性

JBpress/2020.10.29

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株式会社オルガノサーキット代表取締役社長の中原和幸さん。「既存のディスプレイでは不可能だった新しいソリューションを提供したい」と、意気込みを語ります

※本コンテンツは、「柏の葉イノベーションフェス2020」と連動、柏の葉を中心に日々、最先端のテクノロジーを開発する企業・研究者を紹介するものです。
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繁華街や公共交通機関など、人がたくさん集まる場所ではディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を伝える、デジタルサイネージが増えてきました。しかし、このような場所に設置されている大型ディスプレイに使われている「パッシブ型LEDパネル」は、消費電力も大きく、重いことが弱点でした。オルガノサーキットは、東京大学大学院の竹谷純一教授が開発した有機半導体素子技術を基盤に、超大型・軽量のフレキシブルサイネージディスプレイを製造する技術を実用化しました。大きくて軽く、曲げることもできるディスプレイは、今までの空間演出や、情報伝達の在り方を変える可能性を秘めています。

大きな可能性を秘めるデジタルサイネージ

 最近、国内外を問わず、空港や駅などの公共空間や商業施設など、人が多く集まる場所で、大型ディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を伝える、デジタルサイネージが増えていることに気付きます。デジタルサイネージの利点は、従来の看板などとは異なり、いつでも自由に表示する内容を更新でき、動画も配信できる点です。

 今、世界各国でスマートシティ構想が進んでいます。環境に配慮した効率的なエネルギー消費、安全で快適な移動の実現のほか、街中に配置したセンサーのネットワークから得た情報や気象情報など、さまざまなビッグデータをAIで解析して新産業の育成に役立てたり、住みやすく、持続可能で、災害に強い街づくりを実現するというのが主な内容です。

 スマートシティに住む人、働く人、買物などで訪れる人に対する情報伝達の手段は、スマホなどに直接情報を送ることなども考えられますが、デジタルサイネージも有力な手段の1つとなります。

 例えば、地域の交通情報や天候、人の流れなどのリアルタイムデータを集めAIで解析して、オフィスビルのエレベーターや共有部分、商業施設の中にあるレストランの混み具合などをデジタルサイネージに表示すれば、働いている人、住んでいる人、買物客などの利便性を高めることができます。災害時の情報共有や誘導などにも使え、マーケティング用途に限らないさまざまな役割を果たすことができます。

オルガノサーキットは、東京大学大学院新領域創成科学研究科の竹谷純一教授が開発した有機半導体素子技術を基盤に、超大型・軽量のフレキシブルサイネージディスプレイを製造する技術の実用化に成功しました