続けて、ベライゾンが社運をかけて注力する5Gには「8つの優れた特徴」(The Eight Currencies of 5G)があると指摘し、それぞれについて言及した。

 ベストベリがプレゼンテーションした、5Gの「8つの優れた特徴」とは以下のようなものだ。

 (1)ピークデータレート:100MB/秒
 (2)モバイルデータ量:10TB/秒/km2
 (3)移動速度:500km/秒
 (4)接続デバイス:100万個/km2
 (5)エネルギー効率:現在の消費量の10%
 (6)専用回線のスライシング(切り出し):90分で完了
 (7)信頼性:99.999%
 (8)E2E(エンドtoエンド)の遅延度:100分の5秒

 5Gはモバイル業界で統一された規格であり、項目それ自体にさほどの目新しさはない。

 しかし、ベストベリがあえて「The」をつけた(The Eight Currencies of 5G)理由は、リーダー企業としてのベライゾンの矜持を示したものであり、AT&T、TモバイルUS、スプリントなど競合他社が打ち出してくるであろう「5Gもどき」に対する牽制でもあろう。

 ベストベリの基調講演は、CESの主催者CTAによってYouTubeで公開されているので、その全体を閲覧することができる。

【参考】CES 2019 Verizon Corporate Keynote (https://www.youtube.com/watch?v=ljbUJsMV_Sg)


 筆者が現地で実際にプレゼンテーションを見聞きして感銘を受けたのは、5Gの「8つの優れた特徴」を超満員のオーディエンスに腹落ちさせるための演出技法だ。

 ベストベリやベライゾンの社員が企業主語で先進ソリューションを一方的にデモするのではなく、専門性の高いパートナー企業のトップ数名をステージ上に招いて、価値共創パートナーの視点から「なぜ/どのような形で5GはHumanabilityを提供できるのか」について語らせたのである。

 ベライゾンの関係会社で、ドローン測量を専門にするスカイワード(Skyward)社のマライヤ・スコット(Mariah Scott)氏がロサンゼルスにあるドローンを遠隔操作するデモ、病院に医療ソリューションを提供するメッドビズ(Medivis)社の共同創始者クリストファー・モルレー博士(Dr. Christopher Morley)による外科手術現場におけるAR画像の活用の紹介の2つは、特に興味深かったと言える。

 これらは、現時点では、プレゼンテーションを想定した5Gサービスのプロトタイプにすぎないのかもしれない。