・周辺アラブ諸国との戦争があるので危険?

 ガザ地区など、国境近くまで行けば分からないが、少なくともテルアビブ市内にいる限りは戦争の匂いはない。テルアビブは地中海に面した人口約40万人のイスラエル第2の都市で、超高層ビルも立ち並ぶ一大商業都市である。海岸沿いにはヒルトンやシェラトンといった高級ホテルもひしめくリゾート地でもある。

・パスポートに出入国スタンプを押されると、敵対する周辺アラブ諸国に入国できなくなる?

 現在では直接パスポートにスタンプは押さず、代わりにブルーカード(出国の際は白)と呼ばれる小さなカードが渡される。審査後にゲートを通る際そのカードを装置にかざすとゲートが開くようになっている。

・空港での審査が厳しく、特に出国の際は3時間前には空港に行っていなければならない?

 車を降りて空港の建物に入るところで金属探知機の検査があったが、簡素化されているようで、スーツケースを開けることまでは要求されなかったし、見ていると悉皆検査ではないようだった。パスポート審査のところでも極めてフレンドリーなやりとりで終わり、3時間前に行ったため、むしろ空港で時間をつぶす羽目に陥った。

 ただし、公平のために記すとすれば、次のような苦労も味わった。

 たまたま私の乗ったタクシーの運転手は英語ができたが、人によってはヘブライ語オンリーで、アルファベットも読めないことがある(と、イスラエル人が言っていた)。確かに、街中の通りやバス停の表記の多くはアルファベットが併記してあって助かるが、少し古そうなものはヘブライ語表記だけのものもあった。

上がヘブライ語で、右から読む。

 ちなみに、ヘブライ語はアラビア語と起源が同じで右から書くが、ネットを見るときのスクロールバーが最初見つからずに困ったが実は左側にあった。