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イノベーション
2017.09.22

ロボットが人間を超える“目”を持つ日
東京電機大学が開発を進めるコンピュータビジョン技術

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「千里の道も一歩から」地道な努力が必須

修士2年の阿部香織さんは、中村氏の研究室でCVについて学んだ一人だ。

阿部 香織 さん (未来科学部ロボット・メカトロニクス学科 修士2年生)

「私がロボットに興味を持ったきっかけは、子供の頃に父と見た特撮映画です。特にメカゴジラが好きでした。それだけが原因ではないでしょうが、それ以来、機械系に指向をもち、高校も普通科ではなく、科学技術科に行きました。そこでさらにロボットに対する興味を深め、大学ではロボット・メカトロニクス学科に進学することにしました。

最初はロボットにのみ興味があったのですが、入学後、機械、制御、電気電子、情報の4分野からなる『メカトロニクス』を統合的に学ぶことができ、その関連分野の範囲の広さに驚いたのを記憶しています。座学や実習・実験を通して、情報分野の中でもカメラをセンサとして利用するCV技術に興味を持ちました。CV技術は、ロボットに留まらず家電機器、自動車、娯楽、防犯など幅広い応用先があります。そこで、学科の研究室の中でもCV技術を研究している中村研究室を志望し、希望通り所属することができました」(阿部さん)

阿部さんの言うとおり、CV技術の応用範囲はとても広い。実は、CV技術は人工知能(AI)分野のもっとも最初から考えられたサブ問題といわれているのだ。現在、第3次AIブームと言われているが、AI、CVの長足の進歩とコンピュータの発達とは切っても切れない関係にある。少し前までは扱うことができなかったこのような膨大なデータを高速に処理できるようになっているのだ。

現在、阿部さんは世界の各地域のファッショントレンドを調べる研究を行っている。一見CV技術とは関係なさそうだが、もちろん大きく関係している。調査の中では、WEBに散在する約7600万枚もの人物画像を収集し、データベースとしてまとめあげるという、気の遠くなるような地道な作業に取り組む必要があった。

「阿部さんの研究は、とある研究機関との共同研究であり、私が直接指示したものではありませんでした。彼女の画像収集作業を横から見たり聞いたりしていて、その努力に脱帽するしかありませんでした。7600万枚の画像を収集して処理するという作業は、並大抵の根性ではできないです。彼女の真摯な努力は周囲から認められ、様々なところで発表を行って、高い評価を得ています。惜しいことに博士課程には進学せずに就職するようですが、技術者として社会で活躍すると信じています。いくら技術が発達しても、誠実かつ地道に努力することができなければ成功はできません。『千里の道も一歩から』、これはどのような研究・開発でも同じだと思います」(中村氏)

AI、CV、ファッション、といった華やかな言葉と関連する研究、しかし泥臭い一歩一歩が重要ということらしい。

JBPRESS

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