外資系人材紹介会社のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンが、2017年1月〜3月期の採用動向レポートを発表した。レポートでは、デジタル変革やデジタル技術を活用したアプリケーションの拡大で、IT業界で多数の新たな人材需要が生まれていると指摘。
中でも特筆できるのは、経理&財務などの従来からある職業と同等レベルで、ファイナンス・テクノロジーや、IoTスペシャリストなど、これまで特殊な職業と言われてきたような職種が扱われていることだ。
インターネットやスマートフォンの登場・普及期に立ち現れた様々な職業のように、IoTやFintechなどが、新しい職業を生み出している証左と言えるかもしれない。
同社ではさらに、デジタルによるユーザー体験が求められるようになることで、デジタルマーケティング関連の職種でも多数の求人が見込まれることもトレンドとして挙げた。オンライン市場での競争が激しくなり、多くの企業が国内向けにローカライズした手法を導入して、消費者のトレンドに対応しようとしているのがその背景。グローバルな潮流と、それを消費者にまで落とし込んだローカライズができるデジタルに知見のあるマーケターが求められている。
売り手市場「一旗あげたい候補者」に対し企業側の取り組みも重要
レポートでは、日本の人材売り手市場の中、企業側も5〜10年先のビジネスの方向性を見据えた長期戦略を策定するだけでなく、デジタル変革の時代に一旗あげたいと考える候補者の意欲に見合うキャリアプランをどのように提供していくかということも考える必要があるとした。
採用動向で人気業種・職種は次ページの通り。トレンドを分析して自身のキャリアプランを検討するのもいいかもしれない。