CES 2020 の会場(写真:ロイター/アフロ)

 2022年1月に米ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2022」への出展を見送る企業が相次いでいる。主催団体の米民生技術協会(CTA)はジレンマに直面していると、米ウォール・ストリート・ジャーナルロイターなどが12月21日に報じた。

アマゾンやメタ、ツイッターなど見送り表明

 出展を予定していた米アマゾン・ドット・コムや米メタ(旧フェイスブック)、米ツイッターなどが見送りを表明した。米通信大手のTモバイルは12月21日、マイク・シーベルトCEO(最高経営責任者)の基調講演を、対面とオンラインのいずれの形でも中止すると明らかにした。

 CTAは例年通り1月初旬にCESを開催するべく準備を進めている。だが、新型コロナウイルスの新たな変異型「オミクロン株」の感染拡大を受け、計画を変更する企業が増えている。

 アマゾンは「オミクロン株を巡る状況の急激な変化や不透明感を考慮し、CES会場での展示を取りやめることにした」と述べた。メタとツイッターはいずれも展示を予定していないが、パネルディスカッションなどの会場での会議にも参加しないと表明した。TモバイルはCEOの基調講演中止に加え、会場へ派遣する社員を大幅に減らすと明らかにした

規模縮小し対面式を復活

 CESは毎年20万人近くが参加する世界最大級のテクノロジー見本市。今年(21年)は新型コロナの影響でオンラインでの開催となったが、昨年(20年)は約17万人が会場を訪れ、約4500社が出展した。