キンドルなどの電子書籍端末、相次いで値下げ iPadに対抗

2009年に発売された当時の「ヌック」〔AFPBB News

 米書店チェーン最大手のバーンズ&ノーブル(B&N)が、電子書籍リーダーとタブレット端末の市場で攻勢をかけている。

 同社は昨年11月にフルカラーのタッチスクリーンを搭載した電子書籍リーダー端末「ヌック・カラー(NOOK Color)」を発売したが、この4月25日、同端末に無償のソフトウエアアップデートを施し、端末の機能を大幅に拡張すると発表した。

 既に同社のウェブサイトからソフトウエアをダウンロードしてアップデートできるようにしており、順次、無線LAN(Wi-Fi)を介した自動アップデートも行うとしている。

 アップデートが終わると基本ソフト(OS)が米グーグルの「アンドロイド(Android)2.2」に変更され、新たに専用の電子メールアプリが追加される。またウェブブラウザーも改良され、米アドビの「フラッシュ(Flash)」動画に対応する。

アプリストアもオープン

 このほか同社は出版社やサードパーティーのアプリを販売/配布するオンラインストア「ヌック・アプス(NOOK Apps)」も開始した。

 アプリの数は現時点で約125種と少ないものの、すでに開発者プログラムを通じて登録受け付けを始めており、その数は今後拡大されるとしている。

 モバイル端末のアプリのオンラインストアは、米アップルが自社端末向けに、米グーグルや米マイクロソフトも自社OS向けに展開しており、このほど米アマゾン・ドット・コムもアンドロイド向けサービスを開始した。