米アマゾンの食料宅配事業「アマゾン・フレッシュ」(写真:ロイター/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムは、米国で「Amazon Fresh」の会費を撤廃した

全米2000地域で展開の生鮮食品ネット販売

 Amazon Freshは、プライム(Prime)会員向け生鮮食料品のネット販売。1回の最低注文金額(一部の地域を除いて35ドル)を満たせば、配送料がかからなくなる。

 米国でのプライムの年会費は119ドルだが、月額14.99ドルを追加で払うと同サービスを利用できる。しかし同社は10月29日に、これを廃止。今後はプライムの年会費だけで利用できるようにする。まだAmazon Freshを利用していないプライム会員に対しては、順次登録を受け付けるという。

 同社は現在、全米の約2000都市・地域でAmazon Freshを展開している。2017年に買収した高級スーパーチェーン「ホールフーズ・マーケット」の商品も取り扱っており、引き続き配達を迅速化していくとしている。

 こうしたアマゾンの動きは、食料品のネット販売市場の競争が激化しているためだと指摘されている。

競合のウォルマートなど、アマゾンに対抗

 例えば、競合の米ウォルマートは今年9月、生鮮食品配達の会員プログラムを拡大することを明らかにした