米ダウ・ジョーンズが発行する投資情報誌バロンズが「世界の優秀な最高経営責任者(CEO)30人」を発表した。

 これは同誌が毎年恒例で特集を組むもので、今年は新たにドイツ自動車大手ダイムラーのディーター・ツェッチェ氏や、マイクロプロセッサーの設計を手がける英アームホールディングスのウォーレン・イースト氏、米記憶装置(ストレージ)大手EMCのジョー・トゥッチ氏など8人が入った。

 アジアなどの新興国市場でビジネスが好調だった企業のCEOが入っているのが今年の特徴で、とりわけ世界の人口の半分以上を占めるアジア市場は成功のカギを握るとバロンズは伝えている。

御手洗会長は「日本でもっとも安定した指導者の1人」

キヤノン、大分の子会社2社で非正規従業員1100人削減へ

日本人で選ばれたのはただ一人〔AFPBB News

 日本人ではキヤノンの御手洗冨士夫会長が選ばれており、バロンズは同氏を「日本でもっとも安定した指導者の1人」「災害時に優れた統率力を持ち、会社や国を正しい方向に導く人物」と評価している。

 このほかハイテク分野では、米アップルのスティーブ・ジョブズ氏、米IBMのサミュエル・パルミサーノ氏、米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス氏、米オラクルのラリー・エリソン氏なども選ばれている。

 アップルのジョブズ氏については、「年内にもアイフォーン(iPhone)を世界で1億台普及させる人物」と紹介している。同社はパソコン市場でごくわずかなシェアしか持たない企業だったが、ジョブズ氏が同社に復帰したことで、世界の消費者の必需品を生み出し、米国で時価総額第2位の企業に育ったとしている。

またアームホールディングスについては、「今や同社の設計によるプロセッサーは世界の大半の携帯電話に採用されている。

 すでに市場で優位な立場にある同社だが、その技術は今後も普及が見込まれるスマートフォンやタブレット端末にも採用されることから、その地位は揺るぎない」としている。イースト氏はそのアームを5年間率いてきた人物で、米インテルがこの市場で攻勢をかけているものの同氏には戦う準備ができているとバロンズは伝えている。