噂通り米アップルは3月2日、タブレット端末の新モデル「iPad(アイパッド)2」を発表した。
しかし皆をあっと驚かせたのはこの新製品ではなく、病気療養で休職中のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が姿を現したことだった。
米サンフランシスコのイベント会場にジョブズ氏が登場するとたちまち歓声が上がり、同氏はスタンディングオベーションで迎えられた。登壇すると「このプロジェクトに長い間取り組んできたので、この日を逃したくなかった」と一言述べた。
ジョブズ氏が公に姿を現したのは5カ月ぶりで、その様子は昨年10月の製品発表時と変わりなく「健康状態を心配していたアップルのファンや投資家の気分は高揚した」と米ニューヨーク・タイムズは報じている。
新型アイパッド、アイフォーンより薄く
同氏がこの日披露したアイパッド2は、厚さが8.8ミリと初代モデルに比べ3分の2になり、「アイフォーン4」の9.3ミリより若干薄くなった。
重さは600グラムと最大15%軽くなり、新たなマイクロプロセッサーを搭載し高速化を図っている。また画像処理性能は初代モデルから9倍向上した。価格は499ドルからとこれまでと同じだ。
アイパッド2の特徴はこれだけにとどまらず、同社の発表資料を見ると実に様々な機能が用意されていることが分かる。例えば初代モデルになかったカメラを搭載しており、テレビ電話のように通話することができる。