20日付の米ニューヨーク・タイムズの記事が、米国では若者を中心にブログ利用者が減りつつあり、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などのほかのネットメディアにユーザーが流れていると報じている。
12~17歳のブログユーザー半減
米国の非営利調査機関ピュー・リサーチ・センターが行った調査によると、米国では2006年から2009年の3年間で、12歳から17歳のブログユーザーが半減している。
また18歳から33際までの成人男女で見ると、2年前から2ポイント減少している。
理由は大別して2つあるようだ。1つは忙しくて日々長い文章を書くことが困難になってきたこと。
これに加え、人々の関心がソーシャルメディアに流れたことでせっかく書いても読まれず、やりがいがなくなったというのだ。
もう1つはSNSの台頭だ。人々とのつながりを保つには1カ所のプラットフォームの方が便利で、SNSにアクセスするだけで事足りるようになったという。
つまりブログには自分の考えをネット上で伝えるメディアという側面と、知人とコミュニケーションを取るツールという側面があり、米国では若者を中心に後者が重視されるようになった。
フェイスブックやツイッターが登場し、若者はより簡便な方法を選ぶようになったというわけだ。
人々の欲求は今も変わらない
ブログが流行しだしたのは今からちょうど10年前。後に米グーグルが買収した「ブロガー(Blogger)」や「ライブジャーナル(LiveJournal)」が人気を博し、人々は身の回りに関することや政治、社会の出来事などについて語ってきた。
しかし米国では昨年12月、ブロガー(Blogger)への訪問者数は、1年前に比べ2%減って5860万人となった。