シンガポールに本部を置く市場調査会社カナリスは昨年(2017年)、インドのスマートフォン出荷台数が米国のそれを上回り、世界2位になったと報告していたが、同社の最新レポートによると、インドでは今年4~6月、スマートフォンの出荷台数が3260万台となり、1年前から22%増加した。
インドは成長が最も速い市場
その数は、世界最大市場である中国の台数に比べれば、はるかに少ない。しかし、中国の出荷台数が前年比で3%程度減少し、米国がほぼ横ばいで推移していることを考えると、インドのスマートフォン市場は成長が著しい。別の調査会社である米IDCは、インドは世界のトップ市場20カ国の中で、成長が最も速い市場だと指摘している。
また、香港のカウンターポイント・テクノロジー・マーケットリサーチのレポートを引用した米CNNの記事によると、インドは世界最大の携帯電話市場で、利用者数は6億5000万人に上る。そのうちスマートフォンの利用者数は3億人超。この数は今後5年間で約5億人に達すると予測されている。
シャオミとサムスン、シェアが大幅拡大
そうした中、スマートフォンメーカー各社は、今、同国市場でシェア拡大を狙って、しのぎを削っている。
カナリスによると、今年4~6月、同国で出荷台数が多かったメーカーは1位から順に、中国シャオミ(小米科技)、韓国サムスン電子、中国ビーボ(維沃移動通信)、中国オッポ(広東欧珀移動通信)。