アマゾンは、5月16日、米国のPrime会員特典として、新たに傘下の高級スーパーマーケット「ホールフーズ・マーケット」で割引サービスを始めたと発表した。
まずはフロリダで、今夏には全米に拡大
アマゾンは昨年、ホールフーズ・マーケットを傘下に収めたあと、同スーパーの数百におよぶ商品をセール販売するなど、大規模な値引き戦略を展開してきた。
新たなPrime向け特典では、それらの価格をさらに10%引き下げるという。このほか、週替わりで特定の商品を対象に、特売セールも実施する。
ホールフーズ・マーケットは現在、世界(米国、カナダ、英国)に約480の店舗を構えるが、その96%が米国にある。まずは、米フロリダ州の28店舗からこの新たな特典を開始し、今夏には全米に拡大するとしている。
割引を受けるには、まず、ホールフーズのアプリをスマートフォンにダウンロードし、顧客のアマゾンアカウントでサインインしておく。あとは、店舗のレジで精算する際に、アプリのQRコードをスキャンする。
値上げを補う新たな施策
アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は今年4月、株主に宛てた書簡で、Primeの世界会員数が、1億人を超えたことを明らかにした。また、同社は、先ごろ、米国におけるPrimeの年会費をそれまでの99ドルから2割引き上げて、119ドルにした。
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