米ミズーリ州、独禁法でグーグル調査 ユーザー情報の扱い問題視

米カリフォルニア州メロンパークにあるグーグル本社近くの看板(2016年11月4日撮影)。(c)AFP/JOSH EDELSON〔AFPBB News

 世界のインターネット広告市場で、その広告収入が最も多い企業は、検索最大手の米グーグル。そしてこれに次ぐのが、ソーシャルメディア最大手の米フェイスブックだ。

グーグルは44%、フェイスブックは18%

 このことは、よく知られていることだが、英国の市場調査会社WARCが、このほどまとめた最新レポートによると、両社の今年(2017年)における広告収入シェアは、昨年に続き拡大する見通しだ。

 WARCが推計する、グーグルの世界インターネット広告市場における、今年の広告収入シェアは44%になる見通し。一方、フェイスブックは18%を占めるとしている。つまり、両社を合わせたシェアは61%となり、昨年の58%から拡大すると、WARCは見ている。

世界広告市場全体の4分の1が2社に

 さらに興味深いのは、両社のネット広告収入の、広告市場全体に占める比率だ。広告市場全体とは、ネット広告に加え、テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、屋外広告などを含む、世界の全広告売上高のこと。

 WARCは、グーグルとフェイスブックのネット広告収入合計額は、今年1年間で1330億ドル(約15兆1000億円)になると見ているが、これは、世界全広告売上高の25%になる。この比率は2012年時点で9%だったが、昨年は20%に拡大。そして今年はさらに拡大すると、WARCは見ているわけだ(独スタティスタのインフォグラフィックス)。