ウェアラブル市場拡大、首位フィットビットをアップル追随

米フィットビットの腕時計型端末「FitBit Blaze」〔AFPBB News

 米国の市場調査会社IDCがこのほど公表したウエアラブル機器の市場に関するリポートによると、今年4~6月期に世界で出荷されたこれら機器の台数は2250万台となり、1年前から26.1%増加した。

「スマート型」の出荷台数、27.2%減

 IDCはこれまでに出したリポートで、昨年10~12月期の世界出荷台数が2740万台で、1年前から126.9%増加、今年1~3月期は1970万台で、同67.2%増加したと報告していた

 この4~6月は、年末商戦の後に販売が落ち込む1~3月からは増加したものの、1年前に比べた伸び率は低下した。

 IDCはその理由として、スマートウオッチ業界最大手の米アップルが出荷台数を大幅に減らしたことを挙げている。

 IDCはウエアラブル機器市場を、スマートウオッチなどの他社開発アプリも利用できる「スマート型」とリストバンド型フィットネストラッカーなど、自社開発アプリのみに対応する「ベーシック型」に分類している。

 このうちアップルの「Apple Watch」に代表されるスマート型の4~6月期における出荷台数は1年前から27.2%減少した。これに対しベーシック型は48.8%増加している。

 IDCによると、スマート型に対する消費者の好奇心は旺盛という。だがスマート型は依然、消費者に必須アイテムとして認識してもらえるまでには至っていないという。

  スマート型の市場はまだ初期段階にあるため今後、メーカーがゆっくりと製品を改良していくものと考えられる。だがこのことは同時にベーシック型からスマート型への移行が迅速に進まないことも意味していると、IDCは指摘している。