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<100の行動81>
市場の歪みを是正し、世界で戦える産業を創出する競争政策の実現を!
1.弱者を守るためだけの独占禁止法ではなく、世界で戦える産業を創出する競争政策の実現を!
アップルやアマゾンのように、世界的な高い市場占有率が、国際競争力を高めている。国内のみの市場占有率の高さによって、合併等を規制する競争政策は、国内企業の国際的な競争力をそいでしまう。世界次元で市場を捉える競争政策に転換していく必要がある。
2. 市場の歪みを是正・排除し、「官製市場」にも公正な競争が行われる競争環境の強化を!
官製市場にメスを入れ、自由な競争を促すべき。例えば、空港、港湾、有料道路、上下水道といった公共インフラは、全て民間開放が可能。また、補助金も問題。医療分野においては、公的・公設病院に約1兆円の補助金が交付されている。公正取引委員会が官製市場のゆがみ解消に積極的に関わっていくことを望む。
3.産業保護の手法としての独禁法に固執せず、各国の競争ルールの政策調整を主導せよ!
今世紀に入って、競争法を導入する国が急増している。自国企業を守る保護主義的政策の為に競争法が使われる事例が増えてきた。日本は、保護主義的な独禁法運用を他国に許さない主張・交渉姿勢が必要になる。
スピーカー
堀 義人/グロービス経営大学院 学長
(肩書は2016年7月のもの)
記事ページはこちら
http://100koudou.com/?p=1891
書籍『日本を動かす「100の行動」』