このほど米国のセンサータワーというモバイルアプリのマーケティング調査会社が公表したリポートによると、先週米国などで先行配信が始まったモバイルゲームアプリ「ポケモンGO」は、そのダウンロード件数がすでに1500万件に達しており、驚異的な成功を収めているという。
利用時間でFBやツイッターのアプリ上回る
ポケモンGOの配信が始まったのは7月6日。その5日後の7月11日に、iPhoneユーザーの利用実態を調べたところ、ポケモンGOの1日当たり平均利用時間は約33分となり、ほかの人気アプリを上回った。
例えば同日におけるフェイスブックのiPhone向けアプリの1日当たり平均利用時間は約22分。フォトメッセージングサービス、スナップチャットの1日当たり平均利用時間は約18分、ツイッターも約18分で、写真共有サービスのインスタグラムは約15分だった。
一方で人気のモバイルゲームである「ゲーム・オブ・ウォー」の平均利用時間は約2時間、「キャンディークラッシュ」は約43分。ポケモンGOは、利用時間のランキングでこれらのゲームを下回ったものの、その出足は非常に好調という。
「モバイルゲームのファンは、従来からのファンや新たなファンを問わず、この新しいゲームに多くの時間を費やしている」とセンサータワーは指摘している。
このセンサータワーのリポートについて報じている米テッククランチによると、ポケモンGOのiOS版は、そのアプリ内課金で1日当たり約160万ドル(約1億6700万円)の収益を上げている。
同じくこのリポートについて伝えている米ベンチャービートによると、ポケモンGOは、先行リリースされた米国、オーストラリア、ニュージーランドですでにダウンロード件数、売上高ともに1位となった。
モバイルゲームの市場規模は369億ドルと言われるが、今後ポケモンGOのようなアプリが新たな顧客を取り込むことで、その規模はさらに拡大するだろうとベンチャービートは伝えている。