ブラックフライデー、英国にも波及 アマゾン倉庫は大忙し

英ロンドン北郊ヘメル・ヘムステッドにあるインターネット小売り大手アマゾン英国法人の物流倉庫〔AFPBB News

 アマゾン・ドットコムが米国で提供している、人工知能(AI)を使った音声アシスタントサービスに、本格的な買い物機能が追加されたと、話題になっている。

 このサービスはこれまで、顧客が過去に購入したものと、「Amazon's Choice」と呼ばれるアマゾン推奨商品だけが購入対象だったが、この7月1日より、その商品数が大幅に拡大された。

数千種商品、音声で注文可能に

 「Alexa(アレクサ)」と呼ばれるアマゾンの音声アシスタントサービスは、同社が米国で販売しているスピーカー型の音声アシスタント機器「Echo(エコー)」「Tap(タップ)」「Echo Dot(エコー・ドット)」と、映像配信機器「Fire TV」で利用できる。

 そして、米ウォールストリート・ジャーナルによると、Alexaを利用した買い物機能はこれまで、顧客があるカテゴリーの商品を注文したことがある場合、以前と同じ商品を注文品として扱っていた。

 例えば顧客の注文履歴に歯磨き粉のアクアフレッシュがある場合、「Alexa、歯磨き粉を注文して」と命令すれば、アクアフレッシュが自宅に届いていた。

 一方で、まだ歯磨き粉を注文したことがない場合は、アマゾンが推奨する別のブランドの商品が届くようになっていた。ところが同紙の別の記事によると、7月1日より顧客は商品ブランドを指定できるようになった。

 例えば「Alexa、コルゲートの歯磨き粉を注文して」「Alexa、チャーミンのトイレットペーパー注文して」といった具合だ。

 対象となるのは、「Prime(プライム)」プログラム対象商品のすべてで、その種類は数千万種に上る。

 アマゾンはこれまでAlexaで様々な機能を利用できるようにしてきたが、eコマースのウェブサイトを運営している同社が、ウェブサイトを使うことなく、音声だけで本格的な買い物をできるようにした今回の新機能は、これまでで最も大きな変化だと米シーネットは伝えている。