米国の市場調査会社、IDCがこのほどまとめたウエアラブル機器市場に関する最新のリポートによると、今年1年間に世界で出荷されるこれら機器の台数は昨年から約29%増え、1億190万台になる見通し。
ウエアラブル機器の年間出荷台数は、今後20.3%の年平均成長率(CAGR)で伸び続け、2020年には2億1360万台に達するという。
こうしたウエアラブル機器には米アップルの「Apple Watch」のような腕時計型と、フィットネストラッカーなどのリストバンド型があり、これらが現在最も人気のあるウエアラブルのタイプとなっている。
しかしスマートフォンと異なり、この市場は様々な形態の製品で構成される。その中には衣服型やアイウエア型(眼鏡型)などがあり、今後市場はそうした製品の恩恵を受けることになると、同社は予測している。
スマートウオッチ以外の腕時計型が台頭
昨年の出荷実績を見ると、腕時計型の出荷台数シェアは40.4%、リストバンド型は50.2%だった。これが今年はそれぞれ41.0%と50.5%になり、市場は依然、この2つの形態で9割超のシェアを占めると、IDCは見ている。
このうち腕時計型には、Apple Watchのような、外部企業のアプリをインストールできるスマートウオッチと、そうしたアプリはインストールできず、フィットネスや健康関連機能に特化するベーシック型がある。
IDCによると、現在のところ注目を集めているのは前者のスマートウオッチ。だが今後は後者のベーシック型が台頭してくるという。