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<100の行動35>
医療保険――高齢者を含め自己負担を一律3割にせよ!

医療費は毎年1兆円ずつ増加している。2013年の国民医療費41.8兆円は、2025年には54兆円にまで増加する。持続可能な医療保険制度にするには、(1)自己負担比率の不公平感を排除、(2)医療コストを削減、(3)予防を強化するという健康を維持するインセンティブを制度に組み入れることを提案したい。そのための4つの提言。

1. 自己負担を一律3割に!
42兆円の医療費のうち16兆円が健康保険で賄いきれない納税者負担。高齢者は人口は25%未満だが、全体の55%、23兆円の医療費を使う。高齢者の自己負担を現役世代と同じ3割にすべきである

2. 後発医薬品(ジェネリック)使用の義務化を!
42兆円の医療費のうち、医薬品には約9兆円、ジェネリックに使われるのは、日本では約40%。アメリカで約90%、イギリスで約70%、ドイツで約80%。全てジェネリックに置き換えると、1兆5300億円の削減となる

3. 医療サービスの利用実績に応じた保険料制度の導入を!
医療費を多く使ったら翌年の保険料が上がり、使わなかったら保険料が下がるインセンティブを導入したい

4. トラブルシューティング型医療から予防・健康投資型医療への転換を!
医療保険では、病気や怪我の診断と治療のみを基本的な給付対象としてる。病気の予防のための医療行為も保険の対象としたい

スピーカー
堀 義人/グロービス経営大学院 学長

(肩書は2015年9月のもの)

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