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<100の行動33>
東京をアジアNo.1の金融市場に!(2) 

「Global Financial Centres Index」によると、1位ロンドン、2位ニューヨーク、3位香港、4位シンガポール、東京は6位。一方で東京の上場企業数は世界3位。外資系の金融機関を積極的に日本に誘致することが大切になる。そのための7つの提言。

1. 東京を国際金融特区に指定し所得税を下げて、金融スペシャリストを呼び込め!
シンガポールでは18%の所得税が、東京では最大55%。東京在住の外国人の所得税を一定期間「半分」にするなどの優遇策を

2. SWF(Sovereign Wealth Fund)の創設を!
日本は政府系ファンドの創設を検討すべき。中国、韓国も政府系ファンドで運用している

3. 規制強化と投資運用の自由度の二兎を追え!
金融機関による資産運用には自由度を持たせることが必要。それが経済活性化につながる

4. 取引所のさらなる統合を!
現物株だけでなく商品などを含めた総合取引所の創設が必要。2015年発表の政府の成長戦略には、「総合取引所を速やかに実現する」と明記されているので期待したい

5. アジア各国の金融インフラ整備の支援を!
2014年6月に「アジア金融連携センター」が創設された。技術支援大切の拡充の努力を評価したい

6. 上場廃止基準の強化を!
上場していても殆ど株式の取引がなされていない銘柄が存在する。市場の信頼性向上、投資促進の観点から、上場廃止基準を引き上げるべき

7. 企業価値の向上、そしてコーポレートガバナンスの強化を!
コーポレートガバナンス・コードとスチュワードシップ・コードは評価したい。企業の経営努力、投資家による経営の監視により市場全体の信頼性を上げるべき

スピーカー
堀 義人/グロービス経営大学院 学長

(肩書は2015年9月のもの)

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