海外メディアの報道によると、米フェイスブックは、バーチャルリアリティー(仮想現実)技術を使ったソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のアプリを開発しているという。

「将来は体験の全体像を発信できる」

死後のアカウント管理可能にする「レガシーコンタクト」 米FB

米フェイフブックのトップページ〔AFPBB News

 米メディアのRe/codeが開催したカンファレンスに登壇したフェイスブックのクリス・コックス最高製品責任者(CPO)が明かしたという。

 これが実現すれば、例えば、ある人が参加しているイベントなどの様子を、その友人があたかもそこにいるかのように体験できる。

 コックス氏は一例として、ブルー・エンジェルスのアクロバット飛行機の中にいるような体験も可能になると説明した。

 「現在人々はフェイスブックで、写真や動画、コメントを投稿しているが、それは自分の体験の断片を発信しているにすぎない。仮想現実の技術を使えば、より全体像に近いものを発信できるようになる」と同氏は述べたと、Re/codeの記事は伝えている。

 ただし、同氏はサービスの開始時期など、具体的なことには言及しなかった。

 仮想現実を体験するには、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着する必要があるが、「(そうした機器を)誰もが持つ時代はまだ先」とし、思い描く次世代SNSの実現には、長い道のりがあることを認めたという。