市場調査会社の米イーマーケターが世界のデジタル広告市場に関するリポートをまとめた。
これによると、パソコンや携帯電話、タブレット端末に配信される、バナー広告・ビデオ広告などのディスプレイ広告と、検索広告などを合わせた「オンライン広告」の今年の年間支出額は、世界全体で1460億ドルに達する見通し。これは前年実績の1210億ドルから20.5%増加するという数値だ。
中国2社が3位と4位、フェイスブックに次ぐ高い伸び
こうしたオンライン広告による収入の企業ごとの金額シェアを見ると、最も多いのは米グーグルで、そのシェアは31.10%。
これに米フェイスブックが7.75%で次ぎ、このあと中国の検索大手バイドゥ(百度)が4.68%で、中国の電子商取引大手アリババグループ(阿里巴巴集団)が4.66%で続くという。
このうちグーグルは依然世界最大のオンライン広告企業だが、そのシェアは昨年から0.45ポイント低下する。一方フェイスブックは同2ポイント増えるという。
イーマーケターはオンライン広告市場の上位16社のデータをまとめているが、その中でフェイスブックのシェアの伸びが最も高い。またバイドゥとアリババのシェアの伸びはそれぞれ0.94ポイントと0.68ポイントで、フェイスブックに次ぐ高水準という。