米アップルがスイスの高級腕時計メーカー、タグ・ホイヤー(TAG Heuer)から、販売の幹部を引き抜いたと複数の海外メディアが報じている。

高級腕時計や宝飾品販売のエキスパート

アップルが有名時計デザインを無断使用、スイス鉄道に17億円支払い

アップルのタブレット端末「iPad」に表示された時計アプリ〔AFPBB News

 これは、タグ・ホイヤーの親会社、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンで、時計事業を統括するジャン-クロード・ビバー氏が、米経済ニュース専門放送局CNBCのインタビューに応じて明らかになったものだが、同氏は販売ディレクターとだけ告げ、具体的な人物名を明かさなかった。

 その後、アップル関連の話題を追うニュースサイト、米9to5macが事情に詳しい関係者の話として、その人物がディレクターよりも高い役職「世界販売およびリテール部門担当バイスプレジデント」を務めたパトリック・ プルニーオクス氏だと伝えた。

 このプルニーオクス氏は、アップルと雇用契約を結ぶため、6月末でタグ・ホイヤーを退社したという。

 ビジネス向け交流サイトのリンクトインに記載されている情報によると、同氏のスキルの分野は、高級品、腕時計、宝飾品、小売り、マーチャンダイジングなど。こうしたことから同氏は、噂されているアップルの腕時計型端末「アイウォッチ(iWatch)」の販売事業を担当するのではないかと、英ロイター通信などは伝えている。

「スイスの高級時計メーカーにとって脅威」

 アップルがこうして、欧州の高級ブランドからトップクラスの人材を引き抜くのは初めてではない。同社は昨年7月、仏イヴ・サンローラン・グループの最高経営責任者(CEO)だったポール・ドヌーヴ氏を雇い入れ、ティム・クックCEO直属特別プロジェクトの担当バイスプレジデントに任命した。

 また昨年10月は、英国のアパレル大手、バーバリーのCEOだったアンジェラ・アーレンツ氏を雇い、今年5月、同氏を小売りとオンライン販売部門の新たな責任者に就任させた。