米ガートナーがまとめた最新のリポートによると、パソコン、タブレット端末、携帯電話を合わせた今年1年間における世界出荷台数は、昨年から6.9%増え、24億7980万台になる見通しだ。

米大統領初のメールを送信したノートPC、競売へ

米大統領が初めてメールをパソコンで送信(1998年、ビル・クリントン元大統領〔AFPBB News

 これらコンピューティングデバイスの出荷台数伸び率は昨年4.8%だったので、今年は昨年よりも高い成長が見込めることになる。

 今年の出荷台数推計を機種別で見ると、携帯電話が最も多く、前年比4.9%増の18億9510万台。タブレット端末は同38.6%増の2億7070万台。

 また従来型パソコン(デスクトップパソコンとノートパソコン)は前年比6.6%減の2億7670万台。

 同社が「ウルトラモバイル」と呼ぶ薄型軽量のノートパソコンや、タブレットにもなる1台2役のハイブリッド型パソコンは、同76.3%増の3720万台との予測だ。

パソコンは落ち込み続くが、減少率は改善

 米テッククランチによると、ガートナーの調査ディレクター、ランジット・アトワル氏は、コンピューティングデバイス出荷台数の伸びが改善する要因は2つあると話している。

 1つは、従来型パソコン販売の落ち込みが昨年に比べ小幅にとどまること。もう1つは新興国市場を中心に低価格スマートフォンが伸びること。

 前者については、従来型パソコンからタブレット端末への買い替えの動きに、底打ちが見え始めているという。