事前の報道の通り、米アップルはアイフォーン(iPhone)の下位モデル「5c」に、ストレージ容量が8GBのモデルを追加し、3月18日に販売を始めた。

 これに関するアップルからの正式発表はなかったが、米ウォールストリート・ジャーナルなどの海外メディアの報道で、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、中国の5カ国で販売が始まったことが明らかになった。

従来の下位モデルより65ドル安く

iPhone新機種「5S」と廉価版「5C」発表、ドコモからも初めて発売

iPhone 5sと5cを発表するアップルのティム・クックCEO(2013年9月)〔AFPBB News

 例えば英国のアップルオンラインストアのサイトを見ると、SIMフリーモデルが429ポンド(約712米ドル)で販売されている。

 中国のサイトでは4088元(約660米ドル)。それぞれ16GBモデルより、40ポンド(約66米ドル)、400元(約65米ドル)安い。

 日本や米国などのほかの国でこのモデルが販売されるかどうかは今のところ分からないが、これでアップルが5cの品揃えを増やし、世界展開を図ろうとしていることが明らかになった。

iPadの下位モデル、価格据え置きで性能向上

 一方アップルは同日、第4世代アイパッド(iPad)の販売を再開した。これに伴いこれまで9.7インチ型の廉価モデルとして提供していた第2世代モデル「アイパッド2」は販売を終了するという。

 こちらはより広範な国、地域での販売となるようで、アップルは正式発表している

 第4世代アイパッドは、2012年11月に発売されたが、昨年11月、第5世代の現行モデル「アイパッド・エア(iPad Air)」を発売した際、販売を終了していた。

 今回復活した第4世代モデルの価格は、Wi-Fiモデルが399米ドル、携帯電話ネットワークに対応するモデル(Wi-Fi+セルラー)が529米ドル。日本ではそれぞれ3万9800円と5万3800円となっており、いずれもアイパッド2の従来価格と同じだ。