米ウォールストリート・ジャーナルによると、中国最大手の携帯電話会社、中国移動(チャイナ・モバイル)が12月12日に、米アップルのスマートフォン「アイフォーン(iPhone)」の予約受付を開始するという。
すでに中国移動の上海地域向けウェブサイトには、アイフォーン5sをはじめとする4G(第4世代)通信サービスに対応するスマートフォンの予約受付画面がある。現時点では動作しないが、中国移動は12日にこの画面で予約受付を始めるとウォールストリート・ジャーナルは伝えている。
ただし中国移動が4Gサービスを開始するのは12月18日以降。同社はこの日、広東省・広州で「世界パートナーカンファレンス」を開催する予定で、会場で4Gサービスの新ブランドを発表するという。
同社はまず年内に、北京、上海、広州、天津、深セン、南京などの都市で4Gの商用サービスを開始し、その後ほかの都市に通信網を拡大していく計画だとウォールストリート・ジャーナルは伝えている。
アップル、中国移動とようやく合意
今回の報道に先立ち、同紙はアップルが中国移動にアイフォーンを供給することで合意したと報じていた。
中国では、加入者数で第2位の中国聯通(チャイナ・ユニコム)が2009年から、第3位の中国電信(チャイナ・テレコム)が2012年からアイフォーンの通信サービスを提供しているが、首位の中国移動はまだ取り扱っていない。
英フィナンシャル・タイムズなどによると、12億人にいる同国携帯電話加入者のうち、首位の中国移動の加入者数は60%超の約7億2000万人で、これは米国最大手のベライゾン・ワイヤレスの7倍の規模になる。一方、2位の中国聯通は約20%、3位の中国電信は約15%を占めている。