先日、教え子の女子大生たちと一緒に話をしていると、「先生、『マニョサニャン(魔女狩り)』ってご存じですか?」と聞かれた。『マニョサニャン』というのは番組名で、内容は性に関するものだという。

 1人がその番組について話し始めると、次から次へとその番組で聞いた話などが女子大生の口から飛び出し、怒涛のように私に向かってきたので、しばらく話についていけなかった。

韓国で性を取り上げるなら19歳以上の制限がかかるが・・・

第1部の「グリーンライトをつけろ」

 結局、説明をされてもピンとこなかったので、とりあえずVOD(ビデオ・オン・デマンド)で第1回から視聴することにした。

 性に関して興味津々な年頃の大学生たちに人気の番組とはどんなものなのか・・・。最初は「15歳以上視聴可」というのに驚いた。韓国のテレビには視聴年齢制限が設けられている。性に関する話をするなら少なくとも19歳以上視聴可になるはずだが・・・。

 番組は、最初から性の話をしようと決めつけていたわけではなかったようだ。司会役の人たちが4人いて、彼らさえも番組進行をどの方向でやっていくのか、分からないようだった。

 後で、番組を企画した人たちのインタビュー記事を読むと、企画した段階でも「性」に関する話をするというよりは、地上波に打ち勝つためにはどんなものがいいのかを漠然と考えていたという。

 「政治」はすでに他の番組でやっており、「性」はまだ残っていて、放っておくと誰かがやるだろうと思われたので始めたという。

 しかし、彼らの頭の隅に「テレビは家族団欒でみんなが見るもの」という固定観念があったため、「15歳以上視聴可」に設定し、最初から露骨に性の話をするつもりはなかったらしい。

 だが、回を進めるごとに司会者たちは、大胆な発言をし始める。