海外メディアの報道によると、中国のネット通販最大手、アリババ・グループ(阿里巴巴集団)の11月11日における販売額は351億9000万元となり、昨年の191億元を大きく上回り、過去最高を更新した。

「独身の日」、今では国民的なネット通販の日

中国で「独身デー」、オンラインショッピングが大盛況

11日は、配送業者が大忙しとなった(写真は北京で配送の準備をする配送業者)〔AFPBB News

 中国では11月11日を「独身の日」と呼んでいる。人民日報によると、この日は数字の「1」が4つ並び、独身を意味する「葉のない枝」という中国語の表現を連想させることから、こう呼ばれるようになった。

 独身の日は、もともと1990年代に学生の間で広まったもので、正式な記念日ではない。だが2009年にアリババが独身層をターゲットにした大幅値引きのセールを始め、それ以来ほかのネット通販業者も追随するようになった。

 アリババの報告によると、今年、傘下のサイトを訪れた顧客数は4億200万人で、これは同国成人人口の3分の1以上に相当する。独身の日は、今では既婚者も含めたあらゆる消費者層にとって1年で最大のネット通販の日となっている。

 アリババ傘下のネット通販サイトには、「天猫(Tモール)」と「淘宝網(タオバオ)」があるが、これらを合わせた11日の販売額は351億9000万元。これを米ドルにすると約57億8000万ドルになる。

1日だけで、米感謝祭明けの2.3倍

 米国でも、感謝祭翌日の金曜日「ブラックフライデー」とその週明け月曜日の「サイバーマンデー」にネット通販の消費が大きく伸びる。

 だが米ウォールストリート・ジャーナルによると、昨年の両日を合わせたネット通販販売額は25億ドル。今年の中国の独身の日は1日だけでその2.3倍に達した。