SNS大手の米フェイスブックが30日に発表した7~9月期の決算は、売上高、利益ともに市場の予想を上回り、好調だった。この決算を受け、同社の株価は時間外取引で一時15%以上上昇した。

 だが、その後幹部によって発表された広告事業の方針が嫌気され、株価は一転して下落、結局、通常取引の終値の水準まで戻った。

売上高60%増、20億ドルを突破

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フェイスブックの画面〔AFPBB News

 フェイスブックには広告事業の売り上げ拡大が期待されている。だが、同社のデビッド・エバーズマン最高財務責任者(CFO)はこの日のアナリスト向け説明会で、メーン画面の「ニュースフィード」に掲載する広告の頻度を今後大きく増やすつもりはないと述べた。

 またサービスを頻繁に利用するティーンエージャーの数が減少傾向にあるという報告もあり、将来の成長性に不安を残したと指摘されている。

 フェイスブックの7~9月期の決算は、売上高が前年同期から60%増の20億1600万ドルとなり、四半期として初めて20億ドルを超えた。純利益は4億2500万ドルで、5900万ドルの純損失を計上した前年同期から黒字に転換している。

 また広告売上高は同66%増の17億9800万ドル。このうちモバイル広告の占める割合が49%となり、4~6月期の41%、1~3月期の30%から拡大した。

 と、ここまでは申し分ないのだが、利用者に関するデータを見ると、いくらかの不安が出てくる。