ネット上には、様々なサイトが存在する。その中には政治的な発言をするコミュニティーもある。政治的な発言は民主主義ならではことなので、自由に発言していいわけだが、いかにも差別的な発言を繰り返していて問題になっているサイトがある。

極右のサイトに22万人が登録

梨花女子大前で女性卑下の内容を書いた看板を持っている日べ(いるべ)のメンバー

 まるで、日本の右翼と言えば分かりやすいのだろうか。韓国のネット上でのコミュニティーである日刊ベスト(略称:日べ)は、極右と言うべき右寄りのサイトである。このサイトには22万人のメンバーが加入している。最近、この「日ベ」が何かと話題になっている。

 話題と言っても決していい話題ではない。なぜなら、彼らは特定人物の卑下、暴力性、女性卑下などを繰返し、反社会的サイトと見なされているからだ。

 例えば、昨年の今頃話題になった、「12月24日のソロ大勝」に向けて韓国の独身男女が浮かれていた時、水を差したのは日ベのコメントだった。

 まず、12月24日のソロ大勝について説明すると、通常クリスマス・イブはカップルのための日と言っていいほど、街にはカップルがあふれ、恋愛相手のいない独身(=ソロ)たちは家の中で息をひそめている。

 こうしたソロたちに希望を抱かせたのが、あるSNSで提案された「ソロ大勝」であった。12月24日にソウルのヨイド公園にソロたちが集まって大規模な合コンをしようというものである。

 主催者を特別に決めず、ただそこに集まった人の中で気に入った人がいれば、手をつかみ、拒まれなければカップル成立という大胆な企画である。

 この知らせはあっという間にSNSを通じて全国へ広まり、せっかくならソウルだけでなく、他の都市でもやろうということで、各都市で大規模に人が集まる場所が挙げられ、会場とされた。