オノ・ヨーコ平和賞のレディー・ガガさん、賞金はエルトン・ジョン・エイズ基金に

昨年レイキャビクで行われた「レノン・オノ平和賞」の授賞式では、レディー・ガガ(右)が賞を贈られた〔AFPBB News

 今年も10月9日、アイスランド・レイキャビクの「イマジン・ピースタワー」に灯がともった。

 この日はビートルズのメンバーだった故ジョン・レノンの誕生日で、存命であれば73歳になる。奇しくもレノンとオノ・ヨーコの子息ショーン・レノンの誕生日でもある。

 この「イマジン・ピースタワー」は2007年、オノ・ヨーコが愛と平和のシンボルとしてレイキャビクのヴィーズエイ島に建設した、世界平和を祈念するモニュメントだ。毎年10月9日から、ジョン・レノンの命日である12月8日までの期間と、大晦日などの数日に点灯される。

愛と平和のシンボル「イマジン・ピースタワー」

 設置の地としてアイスランドを選んだ理由について、オノ・ヨーコは「世界最北に位置する首都レイキャビクから『平和の光』を発信し、世界を包み込むという意味がある」と話している*1

 今年80歳を迎えたオノ・ヨーコは、前衛アーティストとして、そしてミュージシャンとしても依然として精力的に活動している。

 2010年のタワーの点灯式には、彼女とショーン・レノンらが参加し、2人でその前年に再結成したプラスチック・オノ・バンドが演奏を披露した。このコンサートチケットは発売後10分で完売した。当時77歳だったオノ・ヨーコは舞台上をエネルギッシュに走り回り、独特の歌い方でこの日のために書いた新曲を披露した。

 コンサートの終盤にはビートルズの元メンバー、リンゴ・スターや、故ジョージ・ハリスンの妻オリビアさん、息子のダーリ・ハリスン、レイキャビクのハンナ・ブリーナ・クリスジャンスドッティル市長も登場し、全員で「Give Peace a Chance」を熱唱した*2

 アイスランドは、事実上「平和な国」として認定されている。

 「世界の国と地域の平和度ランキング」 による世界162カ国を対象とした調査では、アイスランドは2年連続で「世界で一番平和な国」であるという結果が出た。

 日本は昨年は5位、今年は6位にランクしている。ちなみに2012年のリポートでは、刑務所に収監されている人の数は上位10カ国の中ではフィンランドと日本が非常に低いことが特筆されていた。

*1http://www.youtube.com/watch?v=Ia0EgTs-oFE

*2http://www.mbl.is/myndasafn/mynd/241326/, http://grapevine.is/Home/ReadArticle/Yoko-Ono-Relights-The-Imagine-Peace-Tower?