最近、韓国の通信会社のCMは、傍から見てもライバル会社を狙ったような比較広告が横行している。LG U+ が「100%LTEでなければ料金をいただきません」と自社の「100%LTE」を強調すれば、通信業界最大手のSKテレコムは「100%LTEなんて言ってると、LTEのないところでは通話が切れる。だから通話が切れないようにするには、3Gでつながないといけない」と言う。

2011年に始まった世界初のサービス

2倍速いLTE-Aと3Gのない100%LTE(LG U+の広告)

 そもそも「LTE」とは何なのか。これは携帯電話通信規格の1つで、これまでの第3世代携帯の通信規格(3G)をさらに高速化させたものだ。

 つまり、3Gを長期的に進化(ロング・ターム・エボルーション:Long term evolution)させたもので、その頭文字を取って「LTE」という。

 これから登場するであろう4Gへのスムーズな移行を目指すもので、一般的には「3.9G」とも呼ばれている。ただ、LTEを「4G」と呼ぶことが公式に認められているため、自社のLTEサービスを「4G」として売り出している通信会社もある。

 韓国では2011年7月からLTEサービスを開始しており、世界で初めてLTEの全国ネットワークを構築した。

 そして、今年の夏からは2つの周波数帯を利用する「キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)」によって、通信速度を高速化する「LTE-A(Advanced)」サービスが韓国で始まった。これも世界初である。

 従来のLTEの通信速度は54Mbpsだが、LTE-Aの最大速度は150Mbpsと速度は2倍だ。

 最近激化しているテレビCMの比較広告は、このLTE-Aに関するものである。2013年韓国のスマートフォン加入者は、1月現在で3329万8440人と3000万人を超えた。韓国の人口は約5000万人なので、スマホを持っている人の割合は圧倒的に高い。

 韓国には、通信会社は3社あり、シェアではSKテレコムが50%以上を占めていた。2番手は公社から民間会社へとシフトしたKT、そして万年ビリは後発の LG U+ で後塵を拝していた。