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ツイッターとLINEは”ソーシャルメディア”の概念を超えたか

ソーシャル化する社会が世界を大きく変え始めた(34)

2013.06.20(木) 小川 和也
    http://goo.gl/KwEWF
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 6月5日から6日にかけてデジタルマーケティングのカンファレンス「ad:tech Kyushu 2013(アドテック九州)」が開催された。この中で、『ソーシャルメディアの最新潮流』というパネルディスカッションが行われ、僕もスピーカーの1人として参加させていただいた。

 他のディスカッションのメンバーは、ツイッタージャパンのディレクターを務める味澤将宏氏、LINE取締役の出澤剛氏、アジャイルメディア・ネットワーク取締役COOの上田怜史氏だ。

ツイッターとLINEは対極にありつつ共存している

 前者のお2人はソーシャルメディアの中でもいま特に存在感の大きなプラットフォーム、上田氏と僕はそれらプラットフォームと客観的に対峙し、マーケティングプランニングなどに活用する立場だ。

 用意された1時間弱ではとても深掘りしきれないテーマであるがゆえ、ポイントをいくつかにフォーカスしてディスカッションを展開した(実際、本番前後の楽屋では、そこでは収まり切らなかった話を随分長いことしていた)。

 まず、このディスカッションに参加したツイッターとLINEは、ある種対極的な性質のソーシャルメディアであることが妙であった。だからこそ僕は、それぞれが自社のサービスを語るよりも、互いのサービスをどう見ているかを語った方が面白いとサジェストしてみた。

 それが、LINE・出澤氏いわく「LINEはツイッターの逆ばり的に作られた」という話につながる。

 ツイッターは2006年に誕生し、2008年にユーザーインターフェースが日本語化されたことで国内でも利用者が急増した。

 2011年に誕生したLINEよりも数年先行してソーシャルメディアの中心を担ってきたツイッターだが、そこで行われていたのはオープンなコミュニケーションだ。コミュニケーションそのものが第三者に可視化され、自分の発言が見知らぬ誰かに引用やコメントされる。

 フォローしフォローされる関係も原則的に自由であるし、実名を義務づけられていないため、お互いの素顔が見えない中でのコミュニケーションも当たり前というカルチャーをツイッターが随分と地ならしした。

 その地ならしがだいぶ進んだところで、まさに“逆ばり”のように作られたのがLINEということになる。

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Kazuya Ogawa

アントレプレナー / デジタルマーケティングディレクター / 著述家
西武文理大学特命教授

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慶應義塾大学法学部卒業後、大手損害保険会社勤務を経て、2004年グランドデザイン&カンパニー株式会社を創業、代表取締役社長に就任。数々のITベンチャービジネスや、デジタルマーケティングディレクターとして大手企業や行政、アーティスト等の先端的デジタルマーケティング事例を数多くつくり続けている。

ビジネスだけではなく、デジタルと人間や社会の関係の考察と言論活動を行っており、著書、寄稿、講演、メディア出演多数。主な著書に、「デジタルは人間を奪うのか」(講談社現代新書)、日本で初めての概念をテーマとした「ソーシャルメディアマーケティング」(共著・ソフトバンククリエイティブ)、「ソーシャルメディア維新」(共著・毎日コミュニケーションズ)、「Facebookマーケティング」(共著・ソフトバンククリエイティブ)、「ソーシャルブランディング」(共著・インプレスジャパン) など。

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