フェイスブックは先週、サービスのデザインを変更すると発表した。友人が投稿した写真やコメント、共有した記事などが掲載される「ニュースフィード」を全面刷新。
表示される画像を大きくしたり、コンテンツを種類別に表示できるようにしたりし、使い勝手を向上させるという。
新デザインは、パソコンのウェブブラウザー向けサービスのほか、米アップルの「アイフォーン(iPhone)」「アイパッド(iPad)」、米グーグルの「アンドロイド(Android)」向けアプリにも用意し、今後数週間かけてすべてのユーザーが使えるようにするとしている。
フェイスブックが抱える2つの問題
米ニューヨーク・タイムズによると今回のデザイン変更は、フェイスブックが今抱えている2つの重要な問題に取り組むのが狙いだという。
1つは、競争激しいソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の市場で、10億人超という利用者をいかにつなぎ留めておけるかということ。
もう1つは、利用者の大半がスマートフォンやタブレット端末といったモバイル機器で同社サービスを利用するようになった今、いかにして広告収入を増やしていけるかということ。
これらフェイスブックの課題についてはほかのメディアも報じている。
例えば米ウォールストリート・ジャーナルは、ここ最近は「ホワッツアップ(WhatsApp)」といったモバイル用メッセージ交換アプリが急速に普及しており、フェイスブックの脅威になりつつあると伝えている。ティーンエイジャーのフェイスブック離れが進んでいることも懸念されるという。